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Channel: ニュース –薄毛・抜け毛対策室
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毛髪再生医療、ついに臨床研究開始!

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毛髪再生させる治療のイメージ

出典:yomiurionline

定期的に出される毛髪再生医療関連の研究成果発表ニュースは、薄毛に悩む人々をその都度歓喜させてきました。

しかしながら、どのニュースもマウスを使った実験結果だったりして、

将来的には脱毛症を改善させることができるようになると思います。早く実用化を目指したい!

みたいな研究者の言葉で締めくくられることが多い。

そんな地道な成功が積み重なって、最終的に薄毛のいない世界がやってくる、そうわかってはいるものの、現時点で薄毛の恐怖に怯えている人々の中には、どうせ大分先でしょ?と空想やSF的なものと同じように感じてしまう気持ちが少なからず存在する。

人体に使えるようになるのはきっと俺たちが死んだ後だな。など悲観的な声も聞かれ、いつしか毛髪再生医療関連のニュースに対して期待を失ってしまった人も多い。

たしかに、毎度毎度実用化が先なんですよ。

このサイトを立ち上げた頃にも5年後の実用化を目指す!なんて研究成果が発表されて、喜んでいたものの、すでに5年以上の年月が経過。話題にすら上がらなくなっている。

どの研究も、マウスを使った実験で成功を収めたので、次は人を使った臨床を経て、実用化します!という流れですが、人を使った臨床にいたった続報すら上がらない。もうみんな待ちくたびれているというのが本音なわけですよ。

だがしかし、ここへきて、ようやく一歩先へ進んだニュースが飛び込んできました。

 

東京医科大学や資生堂などの研究チームが今年から本格的に人体を使った毛髪再生の臨床研究を行うと発表!

 

おお!

ついに人体で試される日がきたというわけです。

2014年に民間企業が細胞の加工や培養を行えるようになる「再生医療新法」が施行され、大手化粧品メーカーの資生堂などが毛髪再生研究を本格的にスタートさせたのは記憶に新しいところ。その際に4年後の事業化を目指すと言っていましたけど、それから2年経ち、人間での臨床スタート。あと2年で実用化って何だか現実味を帯びてきた気がしますね。

参照:http://rich-hair.jp/news/2014/12/future.html

 

 

臨床研究の背景

現在、脱毛症の中でも発症頻度の高い壮年性脱毛症の治療法として、日本国内ではいくつかの薬剤等が用いられていますが、継続的な服用が必要であることや、女性の場合は薬剤の選択肢が限られていることなどの課題があります。

再生医療は、既存の治療法では対応が困難な疾患に対しても画期的な治療方法を提供できると考えています。特に、このたび臨床研究を実施する自家細胞移植においては、患者さん自身から採取した細胞を培養して用いるため、免疫拒絶などの副作用がなく比較的安全性の高い治療方法と考えられ、且つ、必要な組織採取も直径数ミリ程度と侵襲性が比較的小さいので、女性も含め幅広い患者に適用できると考えられます。

今回の臨床研究により 細胞治療技術の安全性・有効性を確認することで、脱毛症や薄毛に悩む幅広い方々に向けた細胞治療の実現を目指していきます。

 

 

治療方法

・患者さんの後頭部(有毛部)より毛包を含む直径数ミリの頭皮を採取。

・特定の細胞(毛球部毛根鞘細胞※)だけを取り出し、細胞培養した後、患者さんの脱毛部位に注入(自家細胞移植)する。

 

本治療の特徴

・植毛のように広範な頭皮の切除は不要なため、外科施術における身体的負担(侵襲性)が小さい

・自家細胞を用いるため、移植後の拒絶反応などのリスクが小さい。

・毎日の使用が必要な育毛料と比べ、一度の治療で効果の持続が期待できる。

・男女問わず応用が期待できる。

 

臨床研究統括責任医師
東京医科大学皮膚科学分野 主任教授 坪井良治

臨床研究実施機関
東京医科大学病院 (責任医師:皮膚科学分野 主任教授 坪井良治)
東邦大学医療センター 大橋病院(責任医師:皮膚科 准教授 新山史朗)

細胞加工培養
株式会社 資生堂

毛髪再生臨床研究の概要図

出典:プレスリリース

出典:東京医科大学プレスリリース 2016年6月27日

 

 

毛髪再生医療って具体的には、植毛みたいな外科手術になるようですね。

現存する毛根部から毛髪細胞の一種である「毛球部毛根鞘細胞(もうきゅうぶもうこんしょうさいぼう)」を採取し、細胞培養して増やして、患者さんの薄毛部に移植するという流れ。

一連の流れはほぼ植毛と一緒ですけど、

 

植毛との違いは…

植毛は増やす分の毛根を採取しなければいけないので、増やしたい毛髪量によっては採取箇所が広範囲になるけど、毛髪再生医療は採取したあとに細胞培養して増やすので、少しでOK。

 

ってことみたいです。

あと気になるポイントと言えば…

 

薬との併用は必要ないの?

一度の治療で効果が持続できるっていうけど、結局AGA治療薬を飲まないとせっかく生えた毛も再び毛根が攻撃されて抜けちゃうんじゃないの?植毛でも髪を増やした後に薬で抜け毛を防止しますからね。培養した細胞を移植することで男性ホルモンの攻撃を受けにくくなったり、受容体の感受性が弱くなったりという遺伝的な体質自体の変化も起こるのでしょうか?

 

治療費はどれくらい?

是非やってみたいです!でも、お高いんでしょう?

植毛の場合は移植する毛量によっても変わりますけど、毛髪1本に付き1,000円、1,000本で100万円が相場。大体100万単位の治療費がかかります。サザエさんの波平さんレベルの薄毛をフサフサにするには、トータル1,000万円程かかるそうです。

毛髪再生医療の場合は採取量は一定で決まっているのかもしれませんけど、そこから培養したりといった手間もかかるのでどれくらいの価格になるか気になるところです。

参照:http://rich-hair.jp/news/2013/11/namihei.html

 

治療期間は?

現在のAGA治療の場合は早い人でも効果が出るのに3~6ヶ月ほどかかります。植毛の場合はすぐに増やせますが、一度抜け落ちてから安定して生えてくるのにこちらも大体3ヶ月程度はかかる模様。採取してからの培養期間や移植してから生えてくるまでの期間などまだまだわからないことだらけですね。

 

でも、ついに人間での臨床がスタートした毛髪再生医療。

ツルツルハゲで毛根が全部死んでるんで通常のAGA治療は無理っす(涙)って人にも効果的な治療が訪れるのはもう間もなくかもしれません。

それまではお薬のAGA治療で何とか頑張って少しでも良い頭髪状況をキープできるようにしておきましょうね。

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